●表面波探査 -関係論文- ↑上へ戻る
二次元構造における表面波の伝播とその分散曲線 林 宏一・鈴木 晴彦 (応用地質株式会社) Surface-wave propagation in two-dimensional models and its dispersion curves Koichi Hayashi, Haruhiko Suzuki (OYO Corporation)
はじめに 微動探査や表面波探査は、手軽に地盤のS波速度構造を推定できる手法として、近年地殻構造探査や各種の土木調査に使われている。表面波を用いた探査の解析は、一般に一次元構造を仮定した分散曲線の逆解析により行われるが、二次元もしくは三次元的な構造がどの程度表面波の伝播およびその解析に影響を及ぼすかは、これまであまり検討されていない。そこで、差分法により二次元構造を伝わる表面波(レイリー波)を計算し、その分散曲線の性質を検討した。その結果、二次元構造を伝わる表面波であっても、その構造に対して分散曲線を計算する範囲が十分小さければ、正しく速度構造を求めうることがわかった。
つくば技術開発センター:探査工学センター