![]() |
||
●前へ戻る | ||
●表面波探査 -関係論文- ↑上へ戻る |
微動アレイ探査および表面波探査による浅部S波速度構造の推定 現在、地震防災を目的として数値シミュレーションによる強震動予測が盛んに行なわれている。強震動予測において、地盤のS波速度は重要なパラメータのひとつである。特に地下浅部の速度構造は深度方向および横方向の変化が大きいと予想されるため、数値シミュレーションにおいては深部構造に比してより詳細な地盤モデルを設定する必要がある。筆者らは、S波速度構造探査を都市域で実施することを目的とし、表面波を用いた探査手法の開発を行なっている。これまでに、Park et al.(1999)が提案した人工振源を用いる手法(以下、表面波探査と呼ぶ)を日本の浅部地盤構造探査へ適用する試みをおこなってきた(鈴木ほか、2001)。その結果、地表から深度20m程度までのS波速度を簡便に推定する手法として、同手法は優れているとの結論に達した。しかし、表面波探査では人工振源を使用しているために低周波の表面波を励起させることが難しく、深度20mより深いS波速度構造の推定を行なうことは困難であった。この問題を解決するために、本研究では表面波探査と微動アレイ探査とを相補的に組み合わすことを試みる。微動アレイ探査を用いることにより、表面波探査では観測が困難な低周波数領域の波動(周波数2-5Hz程度)を観測することが可能になるものと期待される。 つくば技術開発センター:探査工学センター |
Copyright 2003 OYO Corporation. All rights reserved.
webmaster@oyonet.oyo.co.jp |
|