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表面波探査 -関係論文- ↑上へ戻る

   

住宅地盤調査への表面波探査の適用

藤井 衛(東海大学)
林 宏一(応用地質株式会社)
伊集院 博(旭化成株式会社)


 一般に、小規模建築物を対象とした地盤調査としてスウェーデン式サウンディング試験(以下、S.W.S.試験と記す)が採用されており、地盤の許容応力度や支持層(換算N 値15程度)の判定を行っている。S.W.S 試験の場合、点的な調査であり得られる情報は一次元であり、地層が傾斜しているなど複雑な構造の地盤では、調査個所をより多く増やすことしか対応できないという限界があった。

 
筆者らは人工振源を用いた表面波探査を用いて、地盤性状を簡単に二次元・三次元的に推定する手法を試みた。表面波探査によって得られるのは地盤のS 波速度構造であるが、N値とS 波速度は一般的に良い相関性がある。表面波探査は地表から行うため精度と分解能においてS.W.S.試験よりも劣りまたN値とS波速度は1対1に対応するものではないが、両者を組み合わせて用いることにより、精度良く地盤の状況を把握することが可能であると思われる。本発表では、表面波探査の概要と住宅地盤調査への適用の一例を紹介する。

つくば技術開発センター:探査工学センター


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