![]() |
||
●計測機器へ戻る ●地震探査へ戻る ●高精度表面波探査トップへ戻る | ||
●Q&A ↑上へ戻る |
Question1
|
地表の凹凸がある場合は適用できますか。
|
|||||||||
Answer1
|
地形は平坦であるという前提で解析しますので、凹凸が大きい場合には困難です。凹凸の程度については、通常の浅層反射法が適用可能かどうかを一つの目安にしています。 | |||||||||
Question2
|
斜面では実施できますか。 | |||||||||
Answer2
|
一様な斜面であれば、斜面方向に側線をとって測定できます。また斜面に沿った側線であれば実施できます。 | |||||||||
Question3
|
堤防の小段では実施できますか。 | |||||||||
Answer3
|
堤防に沿った測線であれば可能です。断面方向のプロファイルが欲しい場合、堤防に沿った測線を平行に何本か測定するという形が考えられます。 | |||||||||
Question4
|
探査可能深度はどのくらいですか。 | |||||||||
Answer4
|
確実なのは10m程度です。ただし、同じようなシステムで20〜30mまで探査している例もあります。基本的には、より深くまで調べたければ、より低い周波数の表面波を発生させる必要があります。カケヤや重錘落下、ミニバイブなどでは、いずれも10Hz程度までしか有意な信号が見られません。地表条件などによっても異なると思いますので、今後のデータ蓄積が必要です。 | |||||||||
Question5 |
アスファルト舗装の道路では実施できますか。
|
|||||||||
Answer5
|
海外では実施している例があります。当社においてもつくばにて実験中です。表層を高速度にした数値実験では、位相速度を決めることができましたので、原理的には可能です。今後、低い周波数を発生させる手段も含め、適用可能性を検討していきます。 | |||||||||
Question6 |
1日にどのくらい測定できますか。 | |||||||||
Answer6
|
起振・受振のピッチにもよりますが、300〜500m程度です。当社の実験では、一日あたり約200〜250mです。 | |||||||||
Question7 |
コストはどのくらいかかりますか。 | |||||||||
Answer7
|
人工としては、測定:500m/1日×3人、解析:1日×1人です。 | |||||||||
Question8 |
速度の逆転層がある場合は解析できますか。 | |||||||||
Answer8
|
今後検討を必要とする課題ですが、難しくなります。原理的には可能ですが、ある程度の厚層がないと検出は困難です。 | |||||||||
Question9 |
これまでの表面波探査(レイリ-波探査)との違いは何ですか。 | |||||||||
Answer9
|
これまでの表面波探査(レイリ-波探査)では、起振器のごく近傍においた2つの受振器で表面波の位相速度を決めています。また、その速度は、波長の1/2の深度までの平均的なS波速度であると仮定してS波速度の深度分布を求めています。我々の方法では、より多チャンネルの測定により、確実に表面波を検出し、精度良く位相速度を決定するとともに、分散曲線のインバージョンにより解を求めていますので、精度・信頼度ともに高い方法といえます。 | |||||||||
Question10 |
SWSとの違いは何ですか。 | |||||||||
Answer10
|
現時点ではSWSについて多くのことがわかっているわけではないのですが、ほぼ同様な手法ではないかと考えられます。チャンネル数が12チャンネルに固定されているのではなかったかと思います。今後よく調べていきます。 | |||||||||
Question11 |
測定装置は通常の地震探査と同じですか。 | |||||||||
Answer11
|
大きな違いは、できるだけ低い周波数の波まで観測するために、システムの周波数特性に注意することです。現在、地震計は4.5Hzのものを使っています。 | |||||||||
Question12 |
震源は通常の地震探査と同じですか。 | |||||||||
Answer12
|
探査深度10m程度までであれば、カケヤを使用します。これ以上の探査深度の場合、モンケンやドロップヒッターなど、より重い震源を使う必要があります。低い周波数の波を十分なエネルギーで発生させられるかどうかが重要です。 | |||||||||
Question13 |
起振点・受振点のピッチはどのくらいにすれば良いですか。 | |||||||||
Answer13
|
下記を参照してください。 <表1>
|
|||||||||
Question14 |
何点の受振点で同時測定すればいいですか。 | |||||||||
Answer14
|
点数を少なくできればより簡便な方法となりますが、現在は開発段階でもあるのでできるだけ多チャンネルでの実験を行いたいと考えています。24〜28チャンネルは必要です。 | |||||||||
Question15 |
速度の精度はどの程度ですか。 | |||||||||
Answer15
|
海外での、検層との比較例、数値実験例などでは、S波速度を10%程度の誤差で求められるという報告がありますが、実際にはそこまでは難しいものがあります。特に深度が大きくなる(深い場所)ほど決定精度が悪くなります。PS検層のような精度は望めませんのでご注意下さい。 | |||||||||
Question16 |
地下構造が水平成層でない場合、どのような結果になりますか。 | |||||||||
Answer16
|
実際の断面にフィルターをかけたようなボンヤリとした2次元イメージになります。当然、浅い部分ほどシャープに、深い部分は低分解能になります。大局的な構造はイメージできます。 | |||||||||
Question17 |
精度を向上させるために、何か他の手法と組み合わせることは考えられますか。 | |||||||||
Answer17
|
ボーリングと組み合わせるのが有効です。また、1.5倍程度の時間をかければ、同じ測定システムでP波屈折法の測定もできます。P波速度や速度境界深度がわかれば、表面波探査のインバージョンの際に拘束条件として与えることができますので、S波速度の決定精度向上に役立ちます。あるいは、微動アレイ探査と併用すれば、ごく浅部から深部にわたるS波速度の決定が可能になります。 | |||||||||
Question18 |
お金をもらえなくても興味があるので実施してみて良いですか。 | |||||||||
Answer18
|
正直に言って、まだお金をもらう段階とは思っていません。これまでに基盤開発が終わったと位置付けています。実用化に必要な実験として研究開発費を使って現場適用実験ができればと思います。ただし、解析結果の評価や検証ができるよう、ボーリング等他の調査結果が入手できるサイトが望ましいと考えています。 |
Copyright 2003 OYO Corporation. All rights reserved.
webmaster@oyonet.oyo.co.jp |
|